先日、予期せぬ出来事がありました。深夜から明け方にかけて、私はいつも通り眠っていました。しかし突然、「うわっ!」という自分の声で目を覚ましたのです。胸に強い衝撃を感じ、驚きとともに意識がはっきりしました。
何が起こったのかすぐには分かりませんでしたが、体調を確認すると特に大きな異変はなく、動くこともできました。そこで、とりあえず普段通りの生活をしてみようと思い、軽く運動をしてみたり、体の様子を探りながら過ごしました。
ただ、頭の片隅には不安が残っていました。実は、ちょうど1か月ほど前の12月末にS-ICDの誤作動が起こっていたのです。その時は命に関わるような不整脈ではなく、筋電位の影響によるS-ICDが作動していました。
その後、医師と相談し、不必要な作動をできる限り減らすための設定変更を行いました。これで少し安心できるかもしれないと思っていた矢先の出来事だったのです。
そして病院で診察を受けた結果、驚くべき事実が判明しました。心電図のデータを確認した医師から「今回は誤作動ではなく、実際に心室細動が起こっていました。でもS-ICDが適切に作動し、正常なリズムに戻っています」と言われたのです。

適切作動時にS-ICDで測定していた波形

波形の項目
まさかの再発――。S-ICDを埋め込んでから約3年、安定していたこともあり、「もう大丈夫かもしれない」とどこかで思っていました。それだけに、この出来事は私にとって大きな衝撃でした。同時に、「もしS-ICDがなかったら…?」と考えると、恐怖すら感じます。
この日以来、私は新たに薬を服用することになりました。医師と相談しながら、これからの治療方針を決めていくことになります。これまでと同じように過ごせるのか、不安は正直あります。それでも、S-ICDを入れていたおかげで今こうして生きているのは間違いありません。
最近、毎朝目覚めるたびに「今日も無事に朝を迎えられた。ありがとう」と心の中でつぶやいています。昨日と同じ日常が続くことは、当たり前のようで決して当たり前ではない。今回の出来事を通じて、そのことを改めて実感しました。
これからも、1日1日を大切に、悔いのないように生きていこうと思います。
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